本当は撮影せず棚送りにしてスルーするつもり(激寒)だったMPMなのだが、とはいえ動作不良とかあったら怖いしな~と思い、また今の自分でどれだけ複雑化した今のMPシリーズに太刀打ちできるかの勘所を確かめる意味合いもあり開封がてら軽くレビューしていきたいと思う。
「MPM^-11D ラチェット ダークサイド・ムーンVer」「MPM-14 ボーンクラッシャー」
御覧の通りボーンクラッシャーの方は一回り大きい。
にしても同じ月にMPM二つだしてくるんじゃないよタカトミ。
まあラチェットは実質リカラーの再販だから買わなくてもいいのだけれど、どうあれハイエンドな高額シリーズを二つはやはりおかしい。それを買う自分もアレだが。
パッケージ裏
中身確認
ラチェットの方は透明なブリスターにプラ紐で固定されているのだがボーンクラッシャーの方は段ボールで保護。蓮がプラ廃止して以降に発売されたMPMでもスタスクリベンジ版もブリスターだったがブラックアウトは段ボールだったので以前の型を使っているブツに関しては梱包というか包装も使いまわしているのやも。
ボーンクラッシャー付属品一覧
ロボットモード時の展開されたクローと炎のエフェクト、顔面が二種類あるのですがこれは表情差分ではなく、梱包時は表皮が外されている状態で実質的にはバリエーションは1種類。後述するがその1種がまあ某司令官のためのボーナスパーツに近い。
これらの付属品に関しては例のごとくパサついた紙で包まれており、PVCのエフェクトパーツもABSパーツも一緒くたにされているので劣化や癒着を回避するためにも早めに開封して別々にした方がいいと思われる。
しかし炎のエフェクトいらないなぁ…
ビークルモード
どちらもライセンスを取得しているだけあって再限度はかなりのもの。ボンクラはフォースプロテクション社のバッファロー(地雷除去車)、ラチェットはレスキュー車仕様のハマーH2。
再限度が高いとはいったもののもラチェットなんかは横から見ると車体下部からはみ出したパーツなんかが目立ったりするんだけど。
またボーンクラッシャーに関してはタイヤにメーカーロゴがあるのだがそちらのライセンス発生を避けるため「MEGATRON」の文字に変えられている。
ボーンクラッシャーのプリントも御覧の通り。この特徴的なロゴマークは何気にEZコレクションなどの簡易シリーズを除くとほぼ毎回再現されている気が。
比較
MPM-11 ラチェットと比較。今回のダークサイドムーンVerは11のように成型色メインと違い全体的に塗装が施されており、写真だと伝わりづらいが手に持って触ってみるとそのリッチさはまあまあ違う。まあだから変形に気を遣うんだが。
ちなみにサイズ的にヒューマンアライアンスのサムや2.5インチのアベンジャーズフィギュアと相性がいい。しかしこうして並べてみるとガモーラやらハルクやら意図せずグリーンのキャラが多い。
ロボットモード
銃や丸鋸、ミサイルなどの付属品を全部装着した状態で。
変形パターンはMPM-11と同じで細かいパネルの折り畳みがあるものの全体的な変形パターンはSSとあまり変わらないので案外直観的に変形できる。
手首の可動が広いので表情付けに役立つしかしこれだと手首にカッターがついてるみたいですな。
MPMシリーズはマスクキャラは差し替えなしでマスクのオンやオフ、そうでないキャラは口の開閉ができることが多く、このラチェットもその一つ。MPMの売りの一つといってもいいのではないでしょうか。
だからこそBBシリーズのMPMの出来に関してはもう色々と残念だったとしか言いようがないのだが。
しかし可動箇所自体はそこそこあるものの全体的な可動域はそこまで広くなく。膝の可動なんかは上の画像が限界だし実写デザインの再現のために立体的なパーツの集約がなされているためやや干渉しがちというのもある。
アイアンハイドと
設定ではアイアンハイドの身長は22ft(約6.7m)でラチェットが20ft(約6.1m)なので概ね劇中通りではなかろうか。
しかしオプティマスもそうだがこのMPMアイアンハイドも構造的欠陥を抱えており、発売直後の投げ売り価格は記憶している限り5kを切っているくらいだったのだが、こうしてなんだかんだでMPMでキャラクターが出そろってくると需要も盛り返してくるようで中古市場でもじりじりと価格が戻りつつある。
かくいう自分はそれ以前に購入していたのだけれど、やはり怖くて変形させていない。
てなわけでそのオプティマスプライムと
MPMオプティマスプライムもなぁ…今触ると色々と厳しい部分があるんだけれど発売直後に毀誉褒貶はげしいというか主にディスが多かったのだが実際に触ってみるとさもありなんといったところなんですよねぇ。
肩のロックゆるいし。ちなみに画像のオプは海外版
続いてボーンクラッシャー
比較用にオプティマス(変形が面倒なので国内版を取り出してきた)と並べてみたが奥行あるとはいえボンクラのデカさが際立つ。
ロボットモード
すげぇ再限度です。
変形ステップが驚きの91!
まあクロー部分の差し替え含めているから実質的には90よりも少ないのだけれど、やはりMPMだけあって手順が多くなるのも致し方ない。
おかげでこの再限度なのだからそこはトレードオフでしょう。
とはいえ、やはり大体の変形パターンはDXクラス、スタジオシリーズのものと相似であり、そこに細かい折り畳みが増しているという感じ。だもんで、ビークルに戻すときは説明書を読まずに戻せました。
首の可動
上向きはこんくらい。
下向きはこんくらい。
横はこんくらい。
正直、決して広いとはいえない。スタジオシリーズに比べるとまあよくなったけれど、一作目のDXクラスのほうが良い。
表情差分
はい。
ハイウェイでオプティマスにアッパーを喰らった際に飛び出した目ん玉を再現した表情パーツ。しかし目が飛び出すほどのダメージを受けているのに眼球以外は破損している感じがないのがなぁ…。
ファンの間で呼ばれるオプティマスの二つ名「顔面破壊大帝」のきっかけはこの一発から始まったと言っても過言ではない。
で、比較
原料高騰とか色々あるしそもそもかけられているコストも違うので単純に比較はできないとはいえ、同じ大型車両から変形するのにボリュームは段違い。なのに身長差は劇中とほぼ同じというのだから恐ろしい(オプティマスは28ft(公式だと8.9m)、ボンクラは25ft(7.6m))。
パネルの折りたたみが多く、キャラクターに対して繊細な扱いをしなければならないのが難点(mpm全般に言えることだが)とはいえ、ダイナミックなポージングが似合うキャラなので可動が豊富なのは嬉しいところ。
てなわけでMPMでござんした。
なんだかんだでMPMもブロウルが出れば1作目のキャラはコンプリートとなるわけで、すでにそのブロウルもテストショットらしき画像が明らかになったわけだが、今後はやはりリベンジのキャラに行くのかどうか気になるところ。
ただまあ欲を言えばMPMはオプティマスとかアイアンハイドとか出しなおして欲しいんだよなぁ…あとバンブルビーやジャズやバリケードなどはほかの大型ロボに比べてサイズが大きすぎるのでもう一回りくらい小さくして価格を抑えて出しなおしてくれたりすると嬉しいのだけれど。