戦え!ハイパー金属生命体

積んでしまった玩具の山を崩そう

ゲツマツのたたかい(先発分)~10月~

半ば月一で到着したブツを備忘的に画像を挙げるだけのメモに成り下がりつつありますが、S氏がたまに更新してくれるおかげで何とか意義を持っている当ブログ。とはいえ、割と初期不良などがあったりするので開封して状態を確認しなければ(特にダイアクロンは)サポート期限を過ぎてしまうなんてこともあるので、こうして買って・開けて・確認して・記録として残しておくというのは割と有意義ではあるとは思う。まあTwitterとかでも済ませられるといえばそうなのだろうけれど、いかんせん文字数の制限もあるわけで、やはりこういうメディアだからこそ、というのもある。そもそも本当にデッドメディアであれば今もこうしてのサービス残っていませんし。え、Yahoo!ブログ?知らない子ですね…。

 

前置きはさておきとりあえず先発分、というよりも店頭購入分を先にというのと、まあそれ以上に今週ゲットしたビンテージ(?)のTFを一緒に撮っておきたいというのもある。ところで、例のごとく近所のヤマダで買ってきたわけですが、今日は珍しくTF購入者が私以外にもおった。以前も書いた気がするのだが、TF棚は年々縮小の一歩を辿り、基本的には店頭の棚に並ぶのはその月に発売されるもの各一個ずつだったりものによっては入荷してなかったりということがあるので、ネットで注文しそびれたやつを店頭で買おうと思ったりするとオープン前に並んで開店直後に売り場に直行しなければならないのだけれど、競争相手を肉眼で確認したのは今回が初めてだったりする。で、その人は「ジアクサス」を買っていった。私はネットで注文済みだったのであえてそれには手を出さず、何となく「サイドウェイズ」と「アーシー」を購入したのですが、私が「ジアクサス」を手に取っていたらあのおじさんはどうしていたのだろう、と思う。

まあ、「アーシー」は一つしかなかったのでアーシー目当てで来た人はもう買えないわけだけれど。なんか世知辛いですな。

というわけで先発購入分「SS-91 サイドウェイズ」「SS-92 アーシー」と!「ビーストウォーズ トランスメタルス2 スカージ」でござい!

傑作揃い(個人調べ)のトランスメタルスシリーズの中でも特にゲテモノ感が強いグロテスクな見た目ながら「仮面ライダーが怪人化したらこんなんじゃね?」と思ったりする異形感がたまらん。さすがに年代物なのでメッキはボロボロはがれておりますが、脚部のクリアパーツのグラデーション塗装や逆関節の造形、全体の密度感など、劇中に登場しないキャラながら(だから?)その遊び心というか実験的なデザインはむしろオーソドックスともいえる劇中デザインよりも刺激的である。以前にも一度、ジャンク品で手に取っていたことはあるのだけれど臀部と羽の軸が折れていて修繕も難しかったのでうっぱらってしまったので、こうしてちゃんとしたものを触れることが嬉しい。未開封品だと普通に1万近く行きますからね、こいつ。箱なしでメッキ剥がれまくりとはいえ、造形に惚れた自分としては3kちょいで買えたのは全然アリだったり。

まあそれでもやっぱり古い物だしクリアパーツ多用してるので軸部分の破損をさせないために慎重に扱わないといけないことには変わりないのであまりガシガシ遊べないのですが。

 

てなわけで以下、新作について。

左からERアーシー、SSアーシー、LGナイトバードシャドウ。LGアーシーは売ってしまったので同型リデコのナイトバードを並べたのだけれど、塗装といい武装といいリッチさが全然違う…。LG自体が今から5,6年前のものなので可動面などは一歩及ばないところはあるものの、フィギュアと玩具の中間存在としてのあるいみメルクマールであり、現行のアクションフィギュアよりのものとは絶妙に異なるバリューがあるので甲乙つけがたい。

また、アーシー型に関して言えばガワのすっきり度だけでいえばむしろLG型の方がまとまりが良い。SSアーシーの画像が出た時はLGのリデコ程度かと思っていたのだけれど、変形パターンも結構違っていてガワの処理も折り畳みが細かくなっていて凝っているのだけれど、だというのになぜか過去作の方がすっきりしているという。まあ、LG型はその変形パターンの都合上、腰の横回転ができないので現行のジェネ系TFシリーズの最低可動ラインである腰の可動と足首の可動を盛り込むための処理だとすればまあわからなくはない。

そもLG型にしても下には出てないけれど後ろには少し出っ張っているし。ER型に関しては正直論外というか、久々に変形させたらガワがマジでガワで、段ボールに入っているソリッド・スネークみたいな感じで面白みが皆無でした。その割り切り具合は一周回って斬新と思えなくもないけれど。

 

ビークルモード。こうしてみるとER型は結構ラインが違ってますな。テスラあたりがデザインしそうな感じ。

お次はサイドウェイズ。劇中では隠れてたところを発見されて真っ二つに殺されるという不遇な活躍しかなく、またそのような扱いゆえか「リベンジ」公開以来のリメイクとなった。RDのDXクラスは全体のスタイルは異なっていましたが、こうしてCGから作り起こされたSSと見比べるとパーツの配置などはかなり似ているのがわかる。じゃあどうしてジョルトはあんなことに。

余談だが「リベンジ」公開時のトレーラーでこいつが出てきたときはバリケードだと思っていたのが私です。まあ腕全体や羽の処理の仕方、全体のプロポーションなど普通に似ているのでそう思った方も多いのではないだろうか。

今回、武器がサイドウェイズ専用のものになっており、銃の中身は空洞で指を四本通して親指を凸ジョイントに挟み込んで固定する方式となっている。そのため指の可動もあり、手のデザインが特徴的なキャラクターだけに指で表情をつけられるのはナイス。

ただ、これはおそらく今後のSS実写ラインで積極的に導入されていくことになるのだろうけれど、可動の処理の仕方がジェネ系に比べて明らかにチープなのだ。

具体的に言うとボールジョイントの多用である。それ自体が一概に悪いというわけではなく、むしろボールジョイントにすることによって可動の確保やコストダウンを同時に行えるというのもあるだろう。たとえば、二の腕にロール軸を設けなくとも肘にボールジョイントを配置すれば腕を横に倒せる。しかし、その結果として見栄えが悪くなるというのはあるだろう。これがコアクラスなど低価格帯のものであれば特に問題はないというか、むしろ積極的に導入していくべきだろう。ガシガシ動かして遊べるしジョイントが摩耗してもバーニッシュや接着剤で肉付けするのも容易だし。

しかしDX以上の、それも緻密なディティールが魅力の一つでもある実写ラインでそれを多用されるといささか安っぽさが出てしまうのだ。今回のように足首に使うのはそこまで目立たないからまだよいのだけれど(一方で調整が上手くいかないと自重に耐えられず自立できないという問題もある)、肩回りや肘に目立つ形で配置されると途端に安っぽくなってしまう。デザイン自体はCGを元にしている分、造形自体の細部とのギャップが余計にそう感じさせてしまうのだろう。

これはニューカマロバンブルビーあたりから特に顕著になったと思うのだけれど、しかしコストの関係もある中で近年のアクションフィギュア性を優先するのであれば致し方ないというのもある。実際、WFC以降の可動面を備えたTF玩具を触った今となっては現行のコアクラス未満の可動のDXクラスというのはそれだけで「うーん」となる。

また、かと思えばSS実写ラインのコアクラスではむしろ関節部(特に膝!)にボールジョイントを使っておらず、下半身の可動が07年の実写並みになっているという始末。ショックウェーブ、および今後発売されるレーザービークがそうだ。というか、コアクラスレーザービークに関しては「お前サイバーバースのちょっと拡大しただけじゃねーか」というレベルで、なんの新規性もなくて正直残念である。ショックウェーブにしても変形機構はプライムEZコレクションコマンダークラスのショックウェーブまんまだし、なんかSS実写ラインは全体的に「こんなもんでよかんべ」な感じがしてならない。

いや、出たら出たで買うし、国内で出なくても買うけれど、MPMのようにリッチな仕様で色々なキャラが出るのを期待できるかというとそんなことはないし、またMPMにしても色々と問題はあるわけで。

 

なんか批判的になってしまったけれど、決して悪いものではないので。実際、サイドウィズの触りごこち自体はかなり好きな部類である。寸詰まりな同体のデザインなどは劇中やザ・ゲームに近いしゴキブリっぽい小物感が滲んでいて。

 

あとは問題はデスザラスですな。国内でもCFやるようですが、円安の影響もあるゆえバカ高くなりそうで今から戦々恐々としております。

 

以下10/31追記

てなわけで到着したもの。とりあえず変形させてみたのだが、SSバンブルビーはリデコなので変形自体に言及する部分はあまりないのですが、プラスチックの質が前2つのものに比べると強度が増しているように感じる。エキスポ?で観たときから表面のテカり具合でプラが変わったと思ってはいたのだけれど、我が意を得たりというところ。

ただ、その弊害なのか個体差なのか胴体部分が曲がっており、直立させると上半身が斜めになっているという体たらく。これはあるいはパッケージングの仕方(ブリスターではなくひもでくくっている)ためにこんな感じになっているのかもしれない。というのも、SSニューバンブルビーの型は同体となる部分が3ミリほどの柔い細板のようなものの上に張りぼての同体パネルが配置されているだけなので、負荷をかけると形状記憶してそのまま歪んでしまう可能性があるからだ。

またそのせいなのか、ビークルモードでツライチにならない。なんだかなぁ。

レガシー勢に関してはブリッツウィングやワイルドライダーはともかく唐突にぶっ困れたG2勢のジアクサスなどはキャラとしての思い入れがない、変形自体もそこまで面白いわけではないというので、とりあえずようつべで彼のキャラ紹介動画などを観てわかって気になっているのだが、アクションフィギュアとしてはかなりの可動を持ち、また劇中(コミック)ではオプティマス、メガトロンを倒しているという第三勢力の大ボスでもあるのでそういう背景を分かっていれば遊ぶ分には問題ない。

プライムバースのノックアウトは、プライム版のスリムなようで実はメリハリのあるアニメデザインが欲しかったのですが、アーシーやバルクヘッドのように新規で出してくれるなら、と思いきやSSジャズのリデコで済まされてしまいちょっと残念だったり。一応現行のコミックシリーズ(

2019 IDW continuity

)のデザインを踏襲している(どっちが先かはわからないが)ので再限度は高め。どうでもいいがポリティカリーコレクトネス的なあれなのか、ブレークダウンと濃厚なキスをしていたりする。

前シリーズの時点で同性愛(そもそもTFに性別という概念はなかったところにジアクサスがアーシーを改造して女性性を付与したという経緯があったりするので、正確には同性愛というわけではなさそうだが)を描いているしコンバッティコンのキスもあったので、別に今更どうこう言うつもりはないのだが、なんでもかんでもキスさせとけというのはやっすいハリウッド映画じゃあるまいし、もうちょっと金属生命体らしいスキンシップとかないのかと。