戦え!ハイパー金属生命体

積んでしまった玩具の山を崩そう

トランスフォーマー マスターピースムービー MPM-12 オプティマスプライム +アップグレードキットDK-27

というわけでマジガチのレビューをしていきたいのだが、撮影ブースないので管理レビューと大して変わらない感じになることを予めお断りしておきたいと思ふ。また、日本版の発売は延期に延期を重ねていたので、とっくのとうに届いていたアップグレードキットも一緒に合わせてレビューしていきたい。

 

まずは外箱から。

ちなみに箱に関しては内フラップ部分が国内版は商品アンケートへのQRコードとTFチャンネルのQRコードになってるのですが、海外版はマトリクスとなんかよくわからん写植みたいなのが印刷されてました。

 

梱包状態

なん……だと……?

まさか最高峰ブランドであるマスターピースシリーズでさえプラスチック梱包を排していたとは思わなかったですよ。いや、だってマスターピースでっせ?保管するときにちゃんとした型がないと破損する可能性高くなるじゃないですか……まさか今後もこんな感じ?

いや、ブラックアウトはさすがにそれじゃ困るのですが、どうなるのでしょう。まあ実際、捨てるときとかはブリスター処理するのって大変なので一長一短ではあるのですが。

それはさておき本体↓

 前から

 

横から

後ろから

ちなみに海外版はウィンドウがクリアブルーだったり、少し本体の青い色がうすめでした。

 

武器

収納時は上のような感じで、展開すると↓のような感じに

 

可動とか

腕周りは肘は二重関節になっており人体の可動域にほぼ近く、肩もパネルが上に逃げる処理がされているので水平に上げられます。

 

ちなみに型の付け根の部分は気持ち前にも引き出すことができます。まあ本当に気持ちなのでポージングにそこまで有意に働くというかと言われると微妙

 

指可動

ここは結構な不満ポイントで、親指は付け根部分がボールジョイントで、残りは人差し指が単独、中指~小指が一体となっておりそれぞれが付け根のみの可動となっていて、第二関節?部分の可動がないために曲がった状態にしかならない。これは本当に残念ポイントで、MPMブランドでそんなコストカットな仕様にせんでもいいだろうと。ただ造形は細かい。

 

基本的に左右に一回転に、ほんの少しだけ首を下に向けることができる(画像の程度まで)。んが、ここに関してもはっきり言ってベイ版のオプティマス、バンブルビーに比べて明らかに可動の処理が簡易・簡素化されています。ベイオプ・ビーの方はほぼ真上に顔を向けられるような仕様になっていたのに対し、「バンブルビー」のMPMビーとこのオプは御覧の有様である。また、安全基準の問題か耳の部分が軟質パーツになっており、色味がやや違っているのも気になる。画像でも薄らわかると思うのだが、実際に触っているとまあまあ気になる。

 

腰可動

変形の都合で360度回転できますがあまり回転させすぎると画像のように不自然な感じにはなってしまいます。とはいえここまで回転させることはないのでここは特に問題なし。

 

膝可動

ここも残念ポイント。可動の位置が高い上に90度いくかいかないかくらいのため立膝は無理。変形にあたって下脚部分はパーツが詰まっているので仕込みづらいというのはわからないでもないのだけれど、どうせビークルモードは似ても似つかないのだからもっと異なった処理の仕方はできなかったのだろうかという気もする。非正規系を触っていると、割とこの辺の処理も可動を担保したままというのもあるので。

 

股関節可動

こちらは特に文句なし。前後にも横にも90度上がるので問題なし。足首も横に開くことができるのでこちらも問題なし。

 

上半身は総じて優秀な可動(首を除き)ですが、膝まわりが深く曲げられないので結構難しい。

 

比較

ちょっと前にジャンクで購入したMPM-04オプティマスと。こっちのオプティマスも販売直後が品質の悪さや塗装のオミット具合から価格の下落がすさまじく、私が確認できた限りで新品5kを切るときもあったのだが、現在はまた価格が上がってきており新品だと余裕で10kを超えることもあるという。

しかしこうして巣立ちさせる限りだと今回のビーオプの方が塗装なども含めて豪華に見えますね。実際に触ってみると色々と不満も出てくるのですが……それはまあベイオプの方も同じか。ベイオプも肩のアーマーの処理などレジェンダリーオプティマスで出来ていたことが(まあビークル違うので仕方ないが)こっちでできていないというのも……と、色々言いたいこともある。というか減点方式で考えるとMPMといえど不満が出てくるのだな。価格が価格だけにどうしても完璧性を求めてしまうのだ。

 

マトリクスとか

変形途中で思い出したのでビークルのフロント部が来てしまっている。

ただ、このギミックもはっきり言うと謎で、発表されたときから気になってたんですけど、少なくとも「バンブルビー」本編においてはマトリクスの描写は一切なかったはずなのですが、なぜかMPMで実装するという。MPMって劇中再現するもんじゃないんですかね?劇中にないもの盛り込み、そっちにコストを割かれても困るというか、そういうのはむしろ非正規がやるようなことじゃないのか?いや、これを低価格帯のシリーズとかSSとかでやるならまだわかるんだけど。

 

 

ビークルモード

画像公開時からザワザワしていた猫耳。なぜSSで出来ていたことがMPMで出来なかったのか。というかこうしてみると本当にビークル全然違うんですよね。むしろサイバトロンビークルとして売った方が良かったんじゃないの?脛の部分とかむき出しだし。

 

参考までに「バンブルビー」のオートボットスケールチャートに載ってるオプさん

 

ちなみに武器は画像のようにマウントできます。

 

比較2(人間型ミニフィギュアと)

左はトランスフォーマー DA22 オートボットサンダーヘッド付属のタングステン少佐。右は2.5インチシリーズのアベンジャーズAOUヴィジョン。

ビークルのサイズ的にはタングステンの方が合っている感じですがロボットモード比で考えるとヴィジョンのが近い気がする。

 

ではここからはDNAのアップグレードキットを装着してみる。

中身

なんというか、不満箇所を的確にカバーしてくるようなパーツ差配。

 

頭。左がオリジナル、右がアップグレードパーツ

パッと見た感じだと違いが分からないのですが、耳がプラスチックになっていることやマスク部分のモールドの凹凸が違っていたり塗装が違っていたり塗装が増えていたり、という感じ。あと集光クリアパーツの位置が違うのと目のパーツの造形がやや違っていて、オリジナルの方が目元部分の造形は細かい。しかし集光に関してはどちらも「う~ん?」という感じ。

 

で、全とっかえ。

パッと見た感じだとあまり違いが分からない(撮り方もある)感じですが、細かく見てくと違います。

まず指!御覧の通り可動箇所が増えております。半面、造形がオリジナルに比べてダルくなっている。ここはちょっと残念。というか元からこれやってくれよー。

 

ちなみに腕の部分はオリジナルだとドアがそのまま張り付いているような感じになっているのですが、アップグレードの方は画像↓のように反転して造形が施されたパーツを配置することでより劇中に近い感じに。

 

関節が二重関節になり、足そのものが延長されたことで幾分がポーズつけやすくなったものの、やはり立膝は厳しめ

とはいえポーズつけやすくなっております。

 

最後にMPMバンブルビー、プレミアムフィニッシュオプと。

MPM「バンブルビー」のバンブルビーも劇中とは似ても似つかないというか、羽の処理とかはベイビーSSの処理の仕方まんまで、やはり劇中再現とは全く違っており、販売時期から察するに「とりあえず映画公開する前に売っとくか!」的なあきんどスピリットを感じさせるもの。悪いものではないが決していいものでもない。

プレミアムフィニッシュのビーオプの方を久々に触ってみると、今回のMPMビーオプとパネルの折り畳み方の処理など結構似ている部分が多い。ちなみにビークルはPF(もととなったSS)の方が近いし下半身の可動もPFの方があるので、正直MPMの方はうーん?となった。とはいえ、当然と言えば当然なのだが全体の造形はMPMに軍配が上がる。特に顔については今見るとPFの方は横長だったり耳が短かったりと結構違っている。

とはいえどちらも一長一短あり、ガシガシ遊ぶ派としてはSSくらいの手ごたえで良いかな~という感じ。MPMもそれほど難しい変形ではありません。どちらもツライチにするのがやや難しいかもしれませんが、まあ気にならない程度でしょう。

 

総評としてはSSの部分アップデート版、という印象。

決して悪いものではないのですが、MPMというブランドであることを考えると物足りなさも感じます。膝周りや首の可動の狭さ、猫耳を筆頭とするパーツ処理の甘さなどなど、減点方式でいくとせいぜいが70点くらいな感じ。とはいえ全体の造形はさすがMPMと言えるものですし可動にしても最低限は確保されてます(このブランドで「最低限」じゃダメなんだが)し、買って損したということはないので購入を迷っている人は財布と相談してプレ値が付く前に買うことをお勧めします、といった感じ。